名古屋城から徳川園までのエリアに、≪文化のみち≫があります。
武家屋敷の名残り、寺、起業家の家など数多くあり、その中のひとつ、名古屋市東区撞木町にある『二葉館』(名古屋市旧川上貞奴邸)が、移築復元・開館17周年を迎えたということで行ってきました。
お目当ては『二葉館』の主、日本初の女優、川上貞奴のお雛様です。
川上貞奴の雛人形
ガラスケースに入っていて、しかも照明が暗いので、撮影が難しいです。
顔まではっきり写っていませんね。(残念)
高さ10センチあるかないかの小さなお雛様の平飾りとお道具をご覧下さい。
とても手の込んだ作りです。大正時代?のものと思います。
屏風の花鳥風月の絵の色もまだまだ鮮明でした。
貞奴は絵心があるようで、あとでお見せする帯にも馬の絵を描いています。
大正9年創建の二葉御殿の面影
明治4年(1871年)生まれ。明治・大正・昭和と75才の生涯の中で、女優としてアメリカ・パリ万博の舞台に立ち、ピカソのモデルにもなり、40~50代は事業家として、電力王と言われた福沢桃介のパートナーとしても大成した貞奴でした。桃介と一緒に暮らした(5年の)セレブな生活が垣間見れました。
1階大広間
大広間は、政財界人や文化人が交流するサロンでした。
写っていませんが、暖炉とソファとらせん階段があります。
暮らしぶり
富裕層らしく花魁(おいらん)の衣装や油絵が華やかでした。
大正時代に、電飾の家に住んでいたそうで、これは配電盤です。
外の庭には、蔵もありました。
2階
らせん階段で2階に行くと、洋間と和室がありました。
もう1つの和室にも、着物が展示してありました。
『二葉館』のキャッチフレーズの通り、大正エレガント・浪漫の薫りあふれる舘でした。
特別な人の住まいでした。
≪文化のみち≫で見てきたお雛様があるんです。明日に続きます。